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薬剤師がITスキルを身につけた方がいい理由

薬剤師にITスキルって必要なのかな

薬剤師の業務で使うこともなさそうだしどうなんだろう

ITスキルと聞くとあなたは何を思い浮かべるでしょうか?

PCの操作やExcelやPowerPointを使いこなせるというのも確かにITスキルの一部です。

しかし、この記事ではプログラミング、Webデザイン、Webマーケティングといった

そのスキルそのもので職業としてやっていける能力のことをITスキルと定義させていただきます。

薬剤師の業務内容にプログラミングやWebデザインというようなITスキルが必要となる場面はほとんどありません。

業務でITスキルを使用することないという環境ということもあって、ITスキルを身につけている薬剤師はほとんどいません。

ここがミソです。

薬剤師には残念ながらこれから暗い未来が待ち受けています。

オンライン化を始めとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化、調剤業務の外部委託による完全機械化。

これらによって薬剤師の需要は間違いなく減ります。

求人は減り、給与水準は下がるでしょう。

そんな環境に薬剤師は立たされているのです。

このような環境とは真逆に、ITスキルの需要はこの先もどんどん高まります。

薬剤師業務のDXや機械化が進めばこの業界にも必然的にITスキルを必要とする人材の需要は高まります。

前述の通り、ITスキルを身につけている薬剤師はほとんどいません。

ここにあなたの市場価値を高めるチャンスがあるのです。

この記事では薬剤師がITスキルを身につけた方が良いという理由を深掘りしていきます。

薬剤師がITスキルを身につけるべき理由1:薬剤師の需要は間違いなく減少する

薬剤師の業務内容は大きく変わろうとしています。

それは患者のニーズやIT技術の進歩によるもので抗っても仕方がないことです。

この変化によって薬剤師の需要は今後間違いなく減少することになります。

需要が減った状況ではこれまで通りの給与はもらえなくなるかもしれません。

最悪の場合、職を失う可能性すらあります。

そのためにITスキルを身につけて自己防衛する必要があるのです。

調剤業務の外部委託による完全機械化

調剤業務の外部委託が可能になろうとしています。

調剤メインの薬局(工場と言ってもいいかもしれません)に調剤を一極集中させてほとんどの薬剤師は対人を中心とした業務内容となります。

おそらくは大手企業が調剤業務を担うことになるかと思います。

資本のある大手の参入によって調剤業務のほとんどが機械化されることでしょう。

いずれは完全に機械化されます。

調剤業務から解放された薬剤師は対人業務のみを行うことになります。

そうなると調剤業務分の負担が減ることになるので、今の人数ほど薬剤師の数は必要とされなくなります。

市場が必要とする薬剤師の数が減らされるのです。

需要が減った薬剤師の給与は下がる

市場から薬剤師の需要が減ると単純に求人数も減ります。

求人数の方が薬剤師の数より少ない買い手市場の状態となります。

買い手市場となるとどうなるでしょうか。

経営側にとっては薬剤師の求人に困らなくなります。

安い給与でも応募がくる状況です。

つまり、薬剤師の平均給与はどんどん下がり続けることになるのです。

これまで通りの給与はもらえない。

それどころが最悪の場合、職すら失うことになってしまいます。

このような未来が待ち受けているからこそ、ITスキルを身につけて自己防衛するしかないのです。

薬剤師がITスキルを身につけるべき理由2:ITスキルの需要は右肩上がり

薬剤師の需要は今後下がり続けるだろうというお話をしました。

反してITスキルの需要は右肩上がりに増加しています。

世界的なIT人材不足

2030年には約79万人のIT人材が不足するというデータが出ています。

IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

これは日本に限った話ではありません。

世界的にITスキルを持った人材が不足しているのです。

ITスキルを身につけることで延び続ける業界に身を置くことができるのです。

薬剤師よりもIT業界の方が安定する

薬剤師の需要が減り続ける反面、ITの業界は延び続けます。

あなたが薬剤師を目指して薬学部の世界に入ったきっかけの一つに、薬剤師が「安定」した職業だからということがあるはずです。

確かに一昔前はそうでした。

しかし薬剤師の世界は決して安泰ではなくなってきたのです。

むしろ需要が右肩上がりのIT業界の方が安泰とも言えます。

もしあなたがこの先も安定した職業を望んでいるのであれば、ITスキルを身につけておくべきなのです。

薬剤師がITスキルを身につけるべき理由3:薬剤師×ITスキルで市場価値を上げる

薬剤師の需要が減り続けているとは言え、薬剤師そのものが無くなることはありません。

せっかく薬剤師の免許を取得したのであれば、その価値が有効なうちは使い続けるべきです。

しかしいずれは薬剤師の価値は減り出すでしょう。

そのような事態に備えて今のうちにITスキルを身につけます。

すると薬剤師×ITスキルという希少性の高い価値を手に入れることができるのです。

希少性の高いスキルこそ市場価値が上がる

世の中に薬剤師はたくさんいます。

IT人材も不足しているとはいえ、数えきれないほどいます。

しかし薬剤師とITスキルの両方を備えている人材はほとんどいません。

薬剤師×ITスキルであなたの市場価値は高くなるのです。

市場価値が高い人ほど給与も高くなり、職に困ることは少なくなります。

ITスキルを身につけることであなたの市場価値は高まるのです。

薬剤師を活かしたIT企業への就職

薬局、病院、製薬企業などへの薬関連のサービスを展開しているIT企業はたくさんあります。

そんな企業にとってITスキルがあるうえに薬学の知識や薬剤師の業務に詳しい人材は間違いなく需要があります。

ITスキルを身につけることができれば、そんな企業への就職も可能です。

既に薬剤師の資格は持っています。

あとはITスキルを身につければいいのです。

薬剤師がITスキルを身につけるべき理由4:薬剤師の保険となる

ITスキルを身につけることができれば、仮に不本意に薬剤師の職を失ってもITスキルを活用して職につくことができます。

つまり、ITスキルはあなたの職の保険となり得るのです。

薬剤師の大量リストラがあってもおかしくない

薬剤師の需要が減り続ける限り、いずれは薬剤師の大量リストラが起こるかもしれません。

あなた自身が薬剤師を続けたくてもそれが叶わない可能性があるのです。

薬剤師の世界しか知らない人にとって他の職に就くことは難しくなります。

そんなとき、ITスキルがあれば職に困ることは無くなります。

そんな未来がくるかどうかは誰にもわかりませんが、これまで記述した通り、その可能性は十分にあります。

ITスキルはあなたの保険となるのです。

副業で稼ぐことも可能になる

もしあなたが今の給与に不満をもっていたり、未来に備えて収入を増やしたいのであればITスキルを活かした副業は最適です。

薬剤師の知識のみだと副業の選択肢はほとんどありません。

他の薬局で働くか、Webライターぐらいでしょう。

しかしITスキルを身につければ副業の選択肢は大きく広がります。

基本的にPC1台あればできるので、仕事が終わったあとや休日に自宅で稼ぐことが可能になります。

また、将来的にITスキルを活かした仕事に就きたいのであれば副業から始めてスキルを高めて市場価値をより高めることも可能です。

稼ぎながらさらに稼げるスキルを身につけることができます。

ITスキルを身につければ副業であなたの収入を増やしたり、将来に備えることも可能になるのです。

薬剤師がITスキルを身につけるべき理由5:サービスやコンテンツを生み出せる

ITスキルを身につければあなた自身でサービスやコンテンツを生み出すことも可能になります。

世の中には個人でサービス展開して稼いでいる人はたくさんいます。

また、薬剤師の知識があるIT人材はほとんどいないので、現場の薬剤師だからこそ知る痒い所に手が届くようなサービスをあなたが提供することも可能になるのです。

いくらアイデアがあってもそのアイデアを形にする術がなければ世に出すことはできません。

今の世の中、ほとんどのサービスやコンテンツにITスキルは必須となっています。

ITスキルを身につけることで世に出ていないサービスを生み出すことが可能となるのです。

まとめ

薬剤師という需要が右肩下がりの職に対して右肩上がりのITスキルを身につけることはとても意味のあることです。

あなたの職の保険になることはもちろん、収入を増やしたり、世に出ていないサービスを生み出すことすら可能になるのです。

もちろん、ITスキルを身につけるには努力が必要です。

しかし思い出して下さい。

薬学性時代に薬剤師になるためにあなたはかなり努力したはずです。

試験はもちろん、実習やレポート。

あの努力量をこなしてきたあなたならITスキルを身につけることは難しくありません。

ぜひ、ITスキルを身につけて今後の人生に役立てください。